校長挨拶 - 西大和学園カリフォルニア校
西大和学園カリフォルニア校 平日校校長 小倉佳恵

自ら道を開拓していく真の国際人に

現代の帰国子女には「英語を話せるようになって日本に帰る」という一元的な目標ではなく、「自分の力を生かすために、未知なる課題に挑戦し、世界と関わり続ける」という開拓者としての次元が求められています。

本校ではこの開拓者精神の基盤となる「日本人としてのアイデンティティーとゆるぎない学力」を「7割の日本語で行う教育」を通して育成し、その上で、世界と関わり続けるために必要な「実践的な英語力と広い視野」を「3割の英語で行う教育」を通して育成するバイリンガル教育を実践しています。

「7割の日本語で行う教育」は、「この学校で教えたい」という情熱あふれる教師たちが、日本全国から、そして海外の日本人学校から集ってくるからこそ、実現できるものです。また、次世代のリーダーを創り続けている奈良の本校西大和学園から受け継いだ私立ならではの教育手法を生かし、文科省研究校として培った「日本文化を発信する教育」を通して日本のアイデンティティーを育てています。

「3割の英語で行う教育」は、専門性の高い米国人教師たちが豊かな教材を活用して行っているからこそ、可能な教育です。言語力レベルに沿って学習するELD、アートや家庭科などを英語で学ぶイマ―ジョン、帰国子女認定に必要な英検の演習を行うEIKEN、高校受験で力を発揮できるようブラシアップするEFL。各教科の学習成果を英語プレゼンテーションにまとめて競うスピーチコンテスト。「英語を話せるようになって日本に帰る」という枠を超えた教育がこの3割に詰まっています。

そして、リーダーの素質とは何かを学ぶために、この地でグローバルリーダーとして活躍している著名な講師による講座を開設し「何故学ぶのか」という一番大切な問いを子どもたちに投げかけ、真の国際人を育成していきます。

35年前に子供を連れた駐在員として米国に渡り、のちに教育員会指導課の一員として日本国内延べ960学級の視察を行った私は、西大和学園カリフォルニア校に大きな可能性を見出し、今ここにいます。日本人としての核を生かし、多国籍の人々を繋いで、道なき道を切り開いていく真の国際人の育成に必要な要素が、本校にはすべて揃っています。カリフォルニアの青空のような澄んだ笑顔で、本校に通ってくる子供たちのために、そしてこれから本校を目指して渡米してくる子供たちのために、教職員一同、日々研鑽を重ねてまいります。

西大和学園カリフォルニア校 平日校校長 小倉佳恵